2012年1月26日
「仕組み」で人は動かない
master (2012年1月26日 11:38)いつもありがとうございます! 生きがいラボの福留です。
人事制度に関してのご相談を受けている時に感じるのは、
経営者さまの一部は、人事制度に関して誤解があるということです。
その誤解とは、
「仕組みをつくれば人は動く」
ということです。
確かに、社員さまが高いモチベーションで働き続けるためには、
それを支える仕組みが必要となります。
しかし、だからと言って、仕組みをつくるだけで
社員さまのモチベーションが上がるというものでもありません。
仕組み(人事制度)が社員さまのやる気に火をつけるには、
"少なくとも"2つの条件が必要になります。
1.仕組みをつくる動機が「社員さまのため」であること
2.仕組みをつくるプロセスが「社員さまと一緒に」であること
1番目の「動機」についてですが、
仮に同じ仕組み(人事制度)をつくったとしても、
「社員さまのため」につくった人事制度と、
「社員さまを都合良く動かそう」としてつくった人事制度では、
社員さまのモチベーションは全く違ってきます。
「社員さまのため」である人事制度はモチベーションを高め、
「社員さまを都合良く動かそう」としてつくった人事制度は、
逆に社員さまのモチベーションを低下させます。
「動機」という目に見えない部分が影響することを不思議だと
感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、社員さまは仕組みの裏に込められたメッセージを
敏感に感じ取ります。
社員さまは、経営者さまの日常の言動、態度、表情などを通し
自分たちをどのように見ているのかを観察しています。
そして、仕組みの裏にある「動機」を想像するのです。
つまり、日ごろから、社員さまとの間に信頼関係がなければ、
どんな仕組みをつくっても意味がないのです。
2番目の「プロセス」についてですが、
もし仕組みをつくる動機が「社員さまのため」であれば、
社員さまの意見を最大限取り入れるのは自然な意思決定です。
そして、仕組みを社員さまと一緒につくれば、
社員さまにとって「自分たちがつくった仕組み」となります。
自分で決めたことには、当然 前向きに取り組めます。
このように、人は「仕組み」で動くのではありません。
仕組みを当事者意識を持って前向きに解釈するからこそ、
その仕組みを十分に活用しようという意欲が湧いてくるのです。
生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔


