人事コンサルタントの『生きがい』づくり日記 人事コンサルティング会社 生きがいラボ

2013年8月 6日

給与制度にメッセージを込める

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。

前回の固定残業手当に引き続いて、給与制度をテーマにします。


前回も述べた通り、給与制度は、

社員さんが安心して働ける職場環境づくりに目的を特化して
設計すべきです。

前回の固定残業手当も、その一環です。


私はその他にも、多くの会社で「家族手当」をお勧めしています。


扶養家族がいる社員さんを金銭的にサポートする家族手当ですが、
ここでも「どんなメッセージを込めるか」を重視しています。

普通は家族手当というと、扶養する配偶者や子どもがいる場合に
支給されるものです。


しかし、私がお勧めしている家族手当は、

1.18歳以下のお子さんがいる場合
2.介護が必要な親御さんと同居している場合

の2つの場合に対して、それぞれに金銭的支援を行ないます。

※支給には細かい条件はありますが、ここでは割愛します。


会社というのは「社会の公器」ですので、
日本社会が抱える問題に対して何かしらの貢献をすべきです。

事業活動が社会貢献となるCSVもその一環だと思います。


そういう視点が考えた場合、

日本が抱える少子高齢化に対して何かしらの対策を講じるのも
企業の責務の一つだと思います。

ですので、子どもと(介護が必要な)親がいる社員さんを
支援するというメッセージを込めているのです。


しかし、扶養する配偶者(専業主婦)に対しては、
家族手当としてサポートすることをお勧めしてはいません。

なぜなら、女性が社会の中で自らの能力を生かすことは、
これからの日本にとって必要不可欠なことだからです。

働ける環境にあるならば、社会の中で価値を発揮して欲しい
というメッセージを込めているのです。

このように、給与制度によって社員さんに何を伝えたいのか、
を考えることがとても大切です。


        生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔

2013年8月 1日

固定残業手当を提案する理由

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。


前回は、残業代問題が抱える矛盾に関してお伝えしました。
今回は、固定残業手当を提案する理由についてお伝えします。


多くの固定残業手当を導入する理由としては、
「残業代の削減」や「労働時間管理の負担軽減」などの

社員さんを無視した会社都合の理由が一般的です。


しかし、私が固定残業手当を勧める理由は、全く逆です。

社員さんが安心して働ける環境づくりのためにこそ、
固定残業手当は活用すべきなのです。


1つ目の理由は、

頑張って業務改善した社員さんの給料が減ることを防ぐためです。

私は、同じ業務を行なうのでしたら、長くかかるより短い方が
良いと思っています。これは当然のことです。

もし、固定残業手当がなければ、
いろいろ創意工夫して短い時間で仕事を完了できるようになり
残業時間が短くなると、給料が減ってしまうのです。

こんなバカな話はありません。

固定残業手当があれば、頑張って残業時間を減らせたとしても
給料が減ることはありません。

これが安心につながるのです。


2つ目の理由は、

社員さんの心身の健康と会社の業務量の双方を考慮した時に、
「会社は○○時間までの残業を認める」という基準を示し、

社員さんが仕事に没頭できる環境を整えるためです。


前回でもお伝えした通り、

私はキャリアの節目では寝食を忘れて仕事に没頭することが
必要だと考えています。

しかし、残業を一律で認めないとするならば、
その社員さんの成長の機会まで奪ってしまうことになります。

仕事をしたい社員さんには、
自分で納得がいくまで仕事に没頭できる環境が必要なのです。


ただし、これには2つの条件があります。


1つ目の条件は、

残業をする働き方(=仕事中心のライフスタイル)と
残業しない働き方(=私生活中心のライフスタイル)を

自分の意思で選択できる多様な労働形態が必要となります。

残業ありのコースでは基本給に固定残業手当が付き、
残業なしのコースでは基本給のみの給与体系となります。

2つのコースを自分の意思で選ぶことができると、
人生の中でのさまざまなライフイベントが起こった時に
自分の働き方を選択できるようになります。

これも安心して働ける職場づくりの一環となります。


2つ目の条件は、

社員さんが心身の健康を損なわないために、
過剰な長時間労働にならないように配慮することです。

私も、新入社員の時に働き過ぎで体調を壊してしまい、
一週間ほど入院したことがありますが、

社員さんご自身の限界を超えた働き方を続けていると、
必ず心身に変調をきたしてしまいます。

特に、入社間もない頃だと、自分の限界が分からないので、
会社(上司)の方でよく観察しておく必要があります。



固定残業手当を提案する3つ目の理由は、

月給の変動を少なくし、安定した生活を営んでもらうことです。


業種・業態によっては、繁閑の差が激しい会社もありますが、

それが残業代として直接的に反映されていれば、
社員さんの月給額は会社の繁閑の差に連動して激変します。

これでは、安定した生活を営むことは不可能です。


繁忙期に、固定残業手当で見込んだ残業時間を超えるならば、
その差額はきっちりと支給しなければなりませんが、

固定残業手当を導入することで、
かなりの繁閑による月給の変動を回避することができます。


私は、給与制度とは「社員さんに安心を与える」ことを
最も大切にすべきだと考えていますので、

固定残業手当を単なる会社都合で使うのではなく、
社員さんに安心を与えるために活用すべきだと考えます。


制度というものは、構造が同じでも目的が違えば別物になるので、

会社都合の固定残業手当と、
社員さんに安心を提供するための固定残業手当とでは、

同じ固定残業手当でもかなり中身が違ったものになります。


この辺の違いについては、テクニカルな話になるので割愛しますが、
すべてにおいて「目的」が非常に大切だと思います。


          生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔

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