人事コンサルタントの『生きがい』づくり日記 人事コンサルティング会社 生きがいラボ

2016年2月25日

■自律した人ほど愛社精神が強い

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。

私は、人事制度を構築するコンサルティングを始める前に、
社員さまと個別面談をさせていただきます。

その理由は、大きく3つあります。


一つ目の理由は、お客様の会社をより深く知るためです。

社長さまとの対話や、社員さまとのちょっとした会話を通して、
会社の課題について自分なりの仮説を持っているのですが、

個別面談によって検証、あるいは修正していきます。


二つ目の理由は、人事制度が変わることへの不安を少なくする
ためです。

人事制度を見直すためにコンサルタントが関わるということで、
「どんな風に変わるのだろう」と心配する社員さまも出ます。

私の人事制度は、会社都合で社員さまを統制するのではなく、
社員さまがより良い人生を歩んでいくのを支援する制度です。

そのことを個別に、キチンと説明していきます。


三つ目の理由は、私の本気度を高めるためです。

社員さま一人ひとりとお話することで、

・どんな夢や目標を持っているのか
・仕事のなかで、どんな喜びや達成感を得ているのか
・どんな悩みや葛藤を抱えているのか

ということが伝わってきます。

そうすると、「皆さんの人生のために頑張っていこう!」
という決意が、私のなかで固まっていくのです。


ただ単に、人事評価や給与決定のための制度をつくるだけなら
本当に簡単な仕事です。

しかし、それではまったく意味がないと思っています。

人事制度づくりの本質を見失わないために、
社員さまのことを知り、自分の決意を固めることが必要となります。


このようにして、今までたくさんの社員さまと面談してきました。

そのなかで感じることは、
精神的に自律している人ほど、愛社精神が強いということです。

自律とは「自分で考えて意思決定する」ということですが、
もっと分かりやすく言うと「人のせいにしない」ということです。


社員さまを信じない経営者は、
社員一人ひとりが自分で考えて意思決定するようになると、

・組織としての統制がとれなくなる
・会社の問題点を突いてくるようになる
・独立して会社を辞めていく

という風に思いがちですが、実際はまったくの逆です。


精神的に自律した社員さまほど、

会社の問題に対して「自分が何をすべきか」を考えていますし、
会社は周りの人たちに感謝の気持ちを持っています。

そして、愛社精神も強く、会社への貢献意欲も高いです。

当然ながら、仕事にやりがいや生きがいを感じておられます。


最近は「社畜」という言葉もありますが、
イヤイヤ会社に従っているのならば、自律した人とは言えません。

最近は特に、社会への貢献や責任などよりも、
自分の利益となる権利を主張するテーマがよく見受けられます。

権利を主張するだけで、本当に豊かな人生になるのならば、
それでも良いかと思いますが、

本当の充実感や達成感、やりがい・生きがいを得ようとすれば、
権利ではなく、貢献と責任を意識する必要があると思います。


人生のなかでは、自分の思いどおりにいかないこともありますが、
そんな時にこそ貢献と責任を考えるべきではないでしょうか?

その意識を一人ひとりが持ったときに、
社会がより良い方向に向かって進み出すのだと思います。

          生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔

2016年2月18日

■ 「2:6:2の法則」への違和感

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。


昨日の日本経済新聞に、大変おもしろい研究結果が載っていました。


アリの集団には、ほとんど働かないアリが2~3割存在しますが、

その働かないアリがいる方が、
集団は長期的に存続することが、研究で分かったということでした。

働き者のアリが疲れたときに、怠け者のアリが代わりに働くから
だそうです。


いわゆる「2:6:2の法則」や「3:4:3の法則」のなかの
下の「2」や「3」にも存在意義があるという研究結果です。


この研究を行った北海道大学大学院の長谷川英祐准教授は、

 「一見無駄な働かないアリも、
  集団の長期的存続には欠かせない。

  人間も含め、
  短期的効率を求めすぎると、
  組織が大きなダメージを受けることがある」

とおっしゃっていますが、本当にその通りだと思います。


組織も、あまりにもピーンと張り詰めた期間が長くなると、
組織成員が疲弊してしまいます。

長期的にみると、適度な余裕も必要なのだと思います。


しかし、組織全体を長期的に見るとそうなのでしょうが、
私には以前から「2:6:2の法則」に対する違和感があります。


私は、大学卒業後に社会人になってから間もない頃は、
「上司に反発する問題社員」というふうに評価されていました。

いわゆる「2:6:2」でいう、下の方の「2」だったわけです。


今から思うと本当に問題ばかり起こして、
周りの皆さんに迷惑をおかけしたと申し訳ない気持ちなのですが、

その当時は、自分の存在意義を感じることができず、
本当に情けなく、苦しく悲しい気持ちで毎日を送っていました。


つまりは、下の方の「2」に位置づけられた人も、
アリのようにただ漫然と怠けているわけではありません。

その内面では、いろいろな葛藤や苦しみを抱えていると思います。

なぜなら、

人間には「ありたい自分像」に向かう自己実現欲求があるからです。


いろいろな企業さまを拝見してきて、
私の経験上も、組織は「2:6:2」に分かれる感覚があります。

そして、下の方の「2」に位置する人の一般的な傾向として、
不平不満やグチが多いようにも感じています。


しかし私は、その不平不満やグチの裏側に、

「自分はもっとやれるはずだ!」
「自分はこんなものじゃない!」
「自分の人生は、こんなはずじゃなかった!」

という、心の声が聞こえるような気がしています。


だから私は、組織が「2:6:2」で分かれる感覚を持ちながらも、
「仕方のないことだ」で済ませる気にはなれないのです。

すべての人が、自分のありたい姿に向かって前進していることが、
組織のあるべき姿だと思うのです。


もしかしたら、それは単なる理想論かもしれませんし、
私の個人的な経験からくるおせっかいなのかもしれません。

しかし、理想を追い求めるところに、
動物ではなく「人」として生まれた意味があるように思うのです。


これからも理想の社会像・組織像を持ちながら、
逆発想の人事制度を使って、実現に向けて進んでいこうと思います。


          生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔

2016年2月 9日

■キャリアデザインとは「人生の戦略」

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。


毎年1月は、経済学者や著名な経営コンサルタントの
「今年の経済はこうなる!」的なご講演を聴くようにしています。

皆さんがおっしゃるには、今年は「激動の年」になるそうです。


毎年、「今年は大変」と聞いているようにも思うのですが、

激動が「当たり前」という強い危機感をもって、
真の実力を養うことが求められているということだと思います。


そういう時代背景のなかで、

これからの時代は、一人ひとりが会社に依存することなく、
人生を自分で切り拓くという「起業家精神」が必要になります。


私の知っている限りでも、

企業に所属しながらも、起業家の意識で働いておられる方が
たくさんいらっしゃいます。

そういう方々とお話していると、不平不満やグチが少なく、
本当にイキイキと仕事をされておられます。


私の人事制度の大きな目的は、
一人ひとりに「起業家精神」を持っていただくことです。

それが「生きがい」につながると確信しているからです。


だから私は、「キャリア開発制度」を最重要だと考えています。


私が構築するキャリア開発制度は、
単なる企業側からの教育訓練に関する仕組みではありません。

一人ひとりのキャリアデザインを支援する環境づくりが目的です。


自分のキャリアをデザインするということは、
自分の人生についての戦略を策定することとまったく同じです。


経営戦略を策定する一般的な流れは、

1.経営理念・経営ビジョンを明確にする
2.外部環境を分析する
3.内部資源を分析する
4.事業領域を設定にする
5.強みの構築方法、資源の配分を考える
6.具体的な計画に落とし込む


この流れでキャリアデザインについて考えると、

1.ありたい姿(人生ビジョン)を明確にする
2.自分を取り巻く社内・社外の環境を分析する
3.自分の強みと弱みを分析する
4.キャリアのゴールを設定する
5.獲得していくべき知識・スキル・人脈を明確にする
6.具体的な計画に落とし込む


言葉で書くと簡単そうに思えますが、
実際にキャリアをデザインするのは、かなり難しいことです。

不確定要素ばかりの未来に対して、今、意思決定するのですから、
難しいのは当然です。

しかし、自分のキャリアをしっかりとデザインしなければ、
理念や戦略のない企業と同じように、外部環境に振り回されます。


もちろん、デザインしたキャリアが、
まったくその通りに実現することなどは、ほとんどありません。

しかし、自分のキャリア(人生)をデザインすることによって、
人生に対する主体性・自律性が高まることが大切なのです。

それが、生きがいにつながっていきます。


激動の時代だからこそ、

一人ひとりが自分の生き方を真剣に考えて続けていくことが、
大切なのではないでしょうか。


          生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔

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