人事コンサルタントの『生きがい』づくり日記 人事コンサルティング会社 生きがいラボ

2016年6月23日

■給与制度でモチベーション向上を目指すべきではない

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。

今回も引き続き、
『給与制度』についての私の考えを発信していきたいと思います。


一つ前置きをしておくと、

自分の考えを文章にすると、長年考え続けてきたことだけに、
どうしても断定的な表現になってしまうのですが、

私は自分の考えを絶対だとは思っていません。

あくまでも現時点での私の考えですから、
5年後・10年後には考えがまったく変わっているかもしれません。

また、社風などの企業固有の事情によっても、
私の考えが合う企業もあれば、合わない企業もあると思います。


また、今回のテーマである給与制度については、
人間の「生きがい」を追求するときのごく一部分に過ぎませんから、

たくさんの方々と考え方を交換できればと思っています。


前回は、給与制度を構築する基本方針として、
『不満の解消を目指さない』という基本方針をお伝えしましたので、
今回は2つ目の基本方針を扱います。

給与制度構築の2つ目の方針は、


 『モチベーションの向上を目指さない』


です。


人事制度を構築する目的として、
まず挙げられるのが「社員さまのモチベーション向上」ですが、

それを給与制度で担うのは不可能です。


なぜ不可能なのかは、前回まででお伝えしたことが理由なのですが、

モチベーションの向上は、人事制度の他の制度で目指すべきであって、
給与制度でモチベーションを高めようとすると、

結局は、金銭的報酬で「釣る」ような構造になってしまいます。


金銭的報酬で釣る構造が、どのような悪影響をもたらすのかは、
このブログでも何回も扱ってきましたので割愛しますが、

給与制度で「モチベーション向上」を意図すべきではないのです。


モチベーション向上は、360度フィードバック制度や目標管理制度、
キャリア開発制度などの他の制度で担っていき、

かつ、それらの制度は給与制度とは分離させておくべきです。

そうしなければ、人事制度全体が死んでしまいます。


不満の解消やモチベーションの向上を目指さないとすると、

給与制度を構築するときに、何を狙っていけばよいのかについては、
次回の3つ目の基本方針で述べさせていただきます。

          生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔

2016年6月16日

■不満解消のための給与制度にしない

いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。

今回も引き続き、
『給与制度』についての私の考えを発信していきたいと思います。

前回までの内容としては、


☆理想の給与制度など「ない」「ありえない」

☆給与についての不満は決してなくならず、
 どんなに制度を工夫しても、全社員が満足することなどない


という私の見解と、その理由について申し上げました。

今回は、給与制度を構築する基本方針をお伝えしたいと思います。


私が考える、給与制度を構築するときの基本方針は3つあります。

まず1つ目の方針は、『不満の解消を目指さない』です。


これまで述べてきた通り、給与への不満はなくなりません。

なくなることのない不満を、いくら解消しようとしたところで、
それは不毛な努力に終わるだけです。

それならば、「不満を解消しない」と割り切ってしまうことが、
給与制度を構築するときには大切になるのです。


しかし、これにはかなりの勇気が必要となります。

人事に携わる方でしたらご経験があるかと思いますが、
社員アンケートをとると給与への不満はかなり大きいですから、

人事担当者としては、
まずは給与への不満を解消するべきだと思ってしまうのです。


そのような状況のなかで、

「今回の制度改定は、不満を解消するためではありません」

と宣言すると、大反発が起こるような恐怖感を覚えます。


確かに反発は起きるでしょうが、

給与水準が地域や業界の相場と比べて大幅に低くないのであれば、
不満の「真因」は給与制度ではありません。

したがって、もし仮に、
給与への不満の声に対応した給与制度に改定したとすれば、

その改定によって更なる不満が生まれるという悪循環に陥ります。


誤解のないようにしておきたいのですが、
私が言いたいのは、不満を切り捨てるということではありません。

誰しも、不満などは言いたくないものです。

それでも不満を口にするということは、
心のなかに、悲しみ・怒り・不安などが渦巻いているはずです。

その心の奥底に耳を傾け、共感し、ともに乗り越えていこうとする
姿勢を持つことが何よりも大切です。


私が言いたいのは、不満を解消しようとする給与制度を構築しても、
その解決にはつながらないということです。

不満を口にする人の心にある、悲しみ・怒り・不安などは、
不満解消を目指して構築した給与制度では消えることはありません。

せっかくの人事担当者の努力も無駄に終わるのです。

だから、不満の声を理解し共感しつつも、
勇気をもって、不満の解消ではない道を選ぶことが必要となります。


今回は、方針の1つ目だけになりましたが、
次回も給与制度を構築するときの方針について述べていきます。


          生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔

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