人事コンサルタントの『生きがい』づくり日記 人事コンサルティング会社 生きがいラボ

2017年2月 1日

■高い視座で給与制度を考える

ikigai-lab (2017年2月 1日 00:43)
いつもありがとうございます。生きがいラボの福留です。
 
これまで給与制度をテーマにしてきましたが、
今回でいったんは給与制度のテーマを終わりたいと思います。
 
そして次回からは、
今話題になっている「No Rating」を考えてみたいと思います。
 
今まで私が述べてきた「給与は投資である」というコンセプトや、
給与の3つの定義などは、給与制度の常識とはかなり違います。
 
しかし、これらは奇をてらって思いついたものではなく、
 
「生きがいを感じることができる社会づくりには何が必要か?」
 
ということを考えた結果として、行き着いたものです。
 
 
私は、何か物事を考えるときには、
対象のことだけを考えても、よい結論には至らないと思っています。
 
考える対象よりも高い視座を持つことが大切だと思います。
 
 
たとえば、
 
国家のリーダーであれば、世界全体のことを考え、
地方自治体のリーダーは、国家全体のことを考えなければならない
 
と思っています。
 
 
そして、企業経営のことを考えるときには、
1つの企業の成長や利益のことだけを考えるのではなく、
 
 
「どのような社会を創りたいのか?」
 
 
という、経営より高次の視座から発想することが必要だと思います。
 
 
 
私が創りたい社会は、「生きがいにあふれる社会」です。
 
そのために、どうしたら生きがいにあふれる社会になるのかを
長年にわたって考えてきました。
 
そして、行き着いた結論は、
 
 
「生きがい」を与えることはできない。
「生きがい」は、一人ひとりが自分で掴みとっていくしかない。
 
 
ということです。
 
つまりは、自分の人生を他者に委ねるのではなく、
 
自分自身で人生を切り拓いていくという「覚悟」を持たなければ、
生きがいを感じることはできないということです。
 
そして、それを給与制度に当てはめ、
「給与は投資である」というコンセプトに行き着いたのです。
 
言い換えれば、給与を決めるための仕組みではなく、
「覚悟」を促すきっかけとして、給与制度を位置づけているのです。
 
 
しかし、注意しなければならないことがあります。
それは「行き過ぎた自己責任論」に陥らないようにすることです。
 
 
生きがいは自己責任から生まれますが、
自己責任ではどうにもならない状況の方々もいらっしゃいます。
 
たとえば、過度のストレスでメンタルの健康を損なった人は、
社会全体が「思いやり」を持ってサポートする必要があります。
 
その他にも、
 
貧困に苦しむ子どもたち、
自分の子どもに充分な教育を与えられないシングルマザー、
就職したくてもできない若者たち、
障がいを持っている人とそのご家族、
仕事を通じて活躍したい子育てや介護中の人たち、
ありのままの自分を隠しているLGBTなどのマイノリティー、
仕事に支障がある疾病を抱える人たち、
 
などの方々に対しては、思いやりを持ってサポートすることが
あるべき社会像だと思います。
 
 
したがって、私が思い描くあるべき社会運営とは、
 
「自己責任を原則としつつ、思いやりを持って社会を運営する」
 
であり、人事上の意思決定でもそうあるべきだと思います。
 
 
給与制度とは、はっきり言ってしまえば単なるルールであり、
それ自体が企業や社員さまの人生をより良くすることはありません。
 
高い視座を持って運用するからこそ、意義があるのだと思います。
 
 
次回からは、今話題の「No Rating」について扱います。
 
          生きがいラボ株式会社 代表取締役 福留 幸輔
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