中小企業にとっての理想の人事システム 5

今日までたくさんの人事システムについての理論が出てきましたが、それらが一貫して追求しているのは「客観性」です。つまり、人事システムによって、誰が見ても納得できるような評価や処遇を行なうことを目標としてきたのです。人事理論の変遷は、「客観性」との戦いと言っても過言ではないかと思います。
そして、客観性を追い求めた人事システムは、過剰なまでに「複雑」に、あるいは「非人間的」になっていったのです。「非人間的」とは、社員様を単なる労働力としか見ないということです。行き過ぎた成果主義や出来高給は、この典型でしょう。
生きがいラボは、人事システムの目的は社員様の「生きがい」をつくることであり、社員様の存在価値を金銭に置き換えることではないと考えています。
そもそも、人事システムはなぜ客観性を追求するようになったのでしょうか?それは、人事評価制度と給与制度が連動しているからです。給与の額によって不満をつくらないように、その給与額の根拠となっている「評価」を誰が見ても納得がいくものにしなければならなかったのです。
※厳密に言うと「評価制度」ではなく「考課制度」ですが、ここでは分かりやすくするために「評価制度」を使っていきます。
しかし、誰が見ても納得のいく評価というものは、実現可能なのでしょうか?生きがいラボは「不可能」だと考えています。人間は不完全な存在です。評価される社員様も不完全ですし、評価をする上司も不完全です。どれだけ精密な人事評価制度を構築したとしても、どれだけ上司に対して評価者訓練を行なったとしても、必ず納得のいかない部分は残ります。それが人間の限界なのです。
では、どうすれば良いのでしょうか?それは、次のページで説明させていただきます。








